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生活習慣病と子供

成人に至るまでに生活習慣病の予備群に、あるいは、プレ予備群に入る可能性がある子供が増加しています。東京都では、生活習慣病の何らかの危険因子を有する子供が40%を超えているという報告があります。危険因子とまではいかなくとも、同様のライフスタイルを取り続けていけば、早晩予備群に入る可能性があり得る子供が、ほとんどでしょう。

ところで、成人になった時に、子供の頃のライフスタイルが原因で、生活習慣病になる可能性が高い場合、生活習慣病として治療及び管理しなければならないその子供を小児生活習慣病者と呼んでいます。小児生活習慣病者は、その潜在的な小児人口を入れれば、かなりの数に上ると考えられます。

厚生労働省の小児生活習慣病の分類では、第1群が、病気が顕在化している者、第2群が、潜在的な病態にある者、そして第3群が、何らかの危険因子を保有している者、となっています。いずれにしても、塾やテレビゲームがライフスタイルの中に組み込まれた結果、運動不足になりがちなこと、スナック菓子やファーストフードが主食を駆逐していること、夜更かしの習慣がついていることなどが、主たる原因となっています。

子供の健康を守ることが成人の健康を守ることにつながっていく。小児生活習慣病は、まさしく名実共に成人病から生活習慣病への完全な移行を示すものです。子供たちの将来を見据えたライフスタイルの改善策を早急に検討すべき地点に、今、私たちは立っているのです。



Posted by 夏国 at 09:53